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鋳物の歴史は古く、人類最初の鋳物は今から約6000年以前にメソポタニア地方で銅合金によって作られた矢じりであるとされています。その後、ヨーロッパでは5世紀頃から青銅金による鐘の鋳造が始まり、14世紀後半からは青銅の大砲鋳造も行われました。また、鋳鉄鋳物は14世紀頃から武器に使用され、18世紀後半には建設用材料として使用されるようになったと言われています。
一方日本に鋳物づくりの技術が伝わったのは紀元前数百年頃。1世紀頃には鐘、祭器、武器等が鋳造されていたと考えられ、745年から757年には「奈良の大仏」の鋳造が行われていました。
最近では、「和同開珎」よりも古い貨幣「富本銭」が出土しましたが、これも
右図は、紀元前1500年頃エジプトテーペの墳墓から出土した壁画に描かれていた絵になりますが、この頃すでに鋳物技術は確立されていました。そしてこの頃の行われていた技術が現代まで受け継がれているのです。
このように歴史をさかのぼってみると、鋳物の歴史はかなり古く、また私達の身近なところにあり、重要な役割をはたしてきたと言えるでしょう。
それでは「鋳物とは何か?」「現代の鋳物技術」について、次項より順にご説明させて頂きます。是非ご覧下さい。
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足踏みふいごで風を送り、るつぼの中の銅を溶かす |
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溶けた銅の入ったるつぼを炉から取り出す |
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扉の鋳型に銅を鋳込む |
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※上記イラストについて。石野亭氏の御好意により「鋳物5千年の足跡」より転載させていただきました。ご協力ありがとうございました。 |
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